わにぞう日記
日常のなかでいろいろと見たり考えたりします。でも、多くは忘却してしまいます。何かの時に思い出せるように。交流の中で意見が深められたり変わったりするのもおもしろいですね。
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わにぞうは護憲論者です
小林よしのりや保阪正康をとりあげては基本的に褒め、戦後民主主義の限界といった言辞を弄したりするために、わにぞうが護憲論者だとは思っていなかったかもしれませんが、自分はれっきとした護憲論者です。「9条の会」なんかにも大いにがんばってもらいたいと思っています。でも、自分なりに診断してみるとやはり絶対平和主義の立場からの護憲ではないようです。

昔は自覚的ではありませんでしたが、絶対平和主義を信奉していたように思います。でも一方で常に、例えば侵略への抵抗戦争は正しい戦争といえるのではないかと思ったり、日本の安全保障政策として軍備の放棄が有効なのだろうかと疑問に思ったりしてもいました。
その後一度は武装中立論者にもなりました。私の愛してやまないアニメーションである「未来少年コナン」では、「守るに値する村」(「ホルスの映像表現」(高畑勲)より)として「ハイハーバー」という島が描かれています。そこが戦闘に巻き込まれようとするとき、それと闘うかどうか議論する村人たち。彼らを横目に見て、ジムシーのはなったことばは確か、「闘うのが当たり前じゃん」的なものだった。守るべきものをかけて闘うことはあり得るの[2005/12/31追記]ではないか。このあたりでほぼ完璧に吹っ切れたように思います。ここで吹っ切ったことによって、以後自分は絶対平和主義の立場には立っていません。
しかしどうにも日本の軍隊・自衛隊[2005/12/31追記]については好きになれぬまま、現実政治との関係ではあいまいな憲法遵守論者の立場との間をいったり来たりしていた時代が続いたあと、この自分の内部論争に決着をつける事件がありました。それは、たぶんサンデープロジェクトで見た自衛隊・憲法問題に関しての小沢vs不破対談でした。
この対談自体について[2005/12/31追記]は当時も幾つか感想めいたものに触れたように思いますが、基本的には小沢勝ち、不破負け、がおおかたの評価だったように記憶しています追記[2005/09/07]:例えばこれこれ。自分の印象は間違っていなかったみたい)。なぜか。小沢の武装論はやはり安全保障政策として曖昧さが少なくて「合理的」であり、不破の非武装論は同一の基準で見たときに決してより合理性で勝っているようには見えないからです。左翼系のページなどを見ると、「なぜ不破さんは日本が攻められるなんてことは万万万が一にもないし、軍隊を無くしさえすればもっと平和になると、ずばずば指摘しなかったんだー(頭を抱える図)」的な書き込みもあった覚えがあります。
追記[2005/09/07]:直接その書き込みではないが、不破「劣勢」を歯がゆがる左翼系書き込み(2000/09/09とあります)をgoogleキャッシュに見つけましたので、ここに引用します。

8月27日、「サンデープロジェクト」(テレビ朝日)で不破哲三共産党委員長と小沢一郎自由党党首の対決を見た。安全保障について不破さんがどんな発言をするのかに注目していたが、どうも歯切れが良くない不破さんの発言にがっかり。「自衛隊・常備軍は持たない」「自衛権はあるからイザという時にはありとあらゆる方法を使う」などと不破さんは言っていたが、小沢さんや司会の田原総一朗さんのツッコミに押され気味。しっかりしてよ――。


そうです。そのとき不破は、「非武装主義の方が安全保障政策上も優位である」という物言いをしなかったのです。彼は戦後日本の[2005/12/31追記]非武装主義を最後に以下のように特徴づけたと記憶しています。「これは戦後の日本人の選択ですから」と。
この議論を反芻しているうちに、いつのまにか現在の自分の憲法観につながるいくつかの変化が起こったようです。変化としてまず第一にあげるとするなら、「もう安全保障政策として非武装政策の方が武装政策よりも優れているということを論証することはやめよう」ということです。誤解を恐れずにいえば、非武装主義は非合理です。もし現在の日本について安全保障政策としての最適解を求めるとするなら、小沢の考えていたほど重武装かどうかはわかりませんが、武装国家の姿をめざすという答えが正解だと思うのです。もちろん非武装であることが戦争の危険を非常に低いものにするという未来は、現実的な可能性としてありえるかもしれません。が、非武装であれば戦争に巻き込まれることもなくなるから、軍隊を放棄する。という論理を自分はこの時捨てました。やはり軍隊を放棄するということは、「危険な選択」なのです。軍隊を放棄するとは、危険にもかかわらず丸腰で世界に立ち向かうということです。侵略を受けても武力によらずそれに屈服せずに闘うということが、平和憲法を持った日本人の覚悟であったはずです。
このように、非武装国家を選択するということは本来、特殊で危険な選択です。しかし日本国民はいったんこの選択をしました。自分自身そういう日本を誇りに思ったものです。自分にナショナリズムというものがあるとするなら、この9条という存在はその一部を成しています。巨大な米軍基地と自衛隊を抱えた日本の実態が実はこの誇りを非常に深く裏切るものだということも気づかされていきましたが。
今日9条はその本来の輝きを発揮していません。この点と今日の改憲の問題との関係についてはまた別途あとで[2005/12/31追記]触れます。が、自分は9条の持つ巨大な可能性を、やはりどうやら信じています。世界でただ一つ、先進国としての、そして経済大国としての強い影響力を持ちながら、軍隊を持たず、丸腰で国際関係に立ち向かうことを選択した国として、本気で道を探求するなら国際社会での大きな役割を果たす可能性があると思います。世界にこういう国が一つだけでもあるのか、それとも一つもないのか。これは国際社会にとっても大きな違いになりうることだと思います。国際社会も同じかたちの国ばかりではなく、さまざまな非対称性を持った国があることによって、多様な可能性が生まれ、進歩していくのではないかとも思うのです。憲法9条改正は、日本をそんな異質でユニークな存在に育てていく可能性を閉ざすことを選択するということです。おそらく後戻りは二度とできないでしょう。そしてこの選択において自分は9条を擁護する立場を選びたいと思っています。この意味で自分は「原理的」護憲主義者です。これはこの原理を多数派にすることは[2005/12/31追記]、単に9条を条文として守る立場を多数派にする[2005/12/31追記]かどうか、というだけでは行かないものこととはかなり異なる問題である[2005/12/31追記]と思います。自衛隊を持ち、米軍基地を置く日本の現状から考えるなら、それを根本的に変える選択を日本国民が本気で再びし直すことを通じてしか、憲法の本当の輝きを発揮することはおぼつきません。原理的護憲主義者としての僕は、こういった特殊な選択をほかの国民とともにやり直すことを夢見ているのです。

「けっ。バカな夢にはついていけねーよ」と思ったあなた。そういう人も多いでしょうが、下の議論は是非読んでください。

というのは、今問題となっている「護憲」「改憲」の分かれ目は、実は上記の「バカな夢」とは無関係なところにあるようだからです。遠い将来の自分の「原理的」護憲主義者としての夢の実現と切り離して考える必要があると理解しています。今現実に想定されている改憲は、条文としては結局のところ自衛隊の存在を軍隊として明記するかどうか、にあります。現状を追認するだけのようにも映りますね。
でも、本当にそれだけなのだろうか? イラク戦争に向かう流れを経験した自分の実感として、もし軍隊の存在が明記されていたとしたら、もし国連決議があれば国際的な平和活動に携わるなどということが憲法に明記されていたとしたら、自衛隊の関与は給水活動程度ではすまなかったはずです。今日のイギリス軍が米軍とともに行っているのと同じ行為を、イラクの人たちに対して行うことになっただろうと思います。
よく「憲法を変えると、日本は戦争をする国になってしまう」といったスローガンが叫ばれています。どうもカビの生えた言葉だと自分は嫌いなのですが、意味内容として上記のようなことを言い表す言葉であったはずです。安易に使われすぎて「平和はいいね」的な空疎な言葉になってしまっているようですが。
つまり、いま9条を変えるとして出されている案は、日本のあり方を大きく変えるものだと思います。自分自身はその方向に反対です。すなわち、「現実的」護憲論者でもあります。

以上、自分は現在二重の意味で護憲論者です。

はじめてきちんと自分の憲法への考えをきちんと書いてみる機会となりました。書いたものを改めて見てみると、また意見が変わったりするかもしれませんね。そうしたらまたどこかで書き込んでみたいと思います。
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