わにぞう日記
日常のなかでいろいろと見たり考えたりします。でも、多くは忘却してしまいます。何かの時に思い出せるように。交流の中で意見が深められたり変わったりするのもおもしろいですね。
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シリア侵攻と集団的自衛権
事態の急な進展に対して。
シリア侵攻に反対する。また、集団的自衛権容認論は認めない。

「大量破壊兵器が使われた。これが拡散する危険があるから介入する。証拠があるんだ。」
どこかで聞いた話だ。
イラク戦争開始のとき、同じ主張をした米国は、国連からのお墨付きもなく、望み通り単独で対イラク開戦に踏み切った。それはどういう結果をもたらしたのか。これに米軍の日本政府も何も学ばなかったのか。

報道ステーションで石破氏が集団的自衛権の行使を議論している。シリアが日本を攻撃する? シリアが米国本土を攻撃する? ありえない。何を想定しているかと言えば、米軍部隊へのシリア軍等による攻撃に対して、米国と一緒になって反撃をする権利があるかどうかを議論しているのだ。
米軍がシリアに侵攻すれば、シリア軍等による反撃が予想される。そうなれば、自衛隊も大手を振って自衛のため、シリアで米軍と一緒に武力行使をおこなえるのではないか。というのが集団的自衛権行使論だ。

つまるところ、日本は自衛権があるのだから、集団的自衛権もある。したがって、任意の同盟国と一緒に世界のどこに行っても武力行使を伴う軍事行動を行うことが可能だ。という帰結になる。石破氏が主張している集団的自衛権論はこういうことだ。この主張は自民党の「安全保障基本法案」と符合する。

石破氏はごまかしている。「集団的自衛権は国連憲章のど真ん中にある」とドヤ顔で決めつけるが、集団的自衛権が国連憲章の本筋なんかであるわけがない。
国連本来の集団的安全保障は軍事同盟を許さない体制だ。侵略者に対してその他すべての加盟国が制裁を加える体制である。例外的に付け加えられたのが、加盟国が各自同盟国と組んで自衛する権利。これが集団的自衛権である。これは国連憲章の深刻な抜け道だ。だって、これでは2度の世界大戦の時代の軍事同盟のエスカレート体制と何が違うのか。
石破氏のドヤ顔は、「国連には平和維持機能なんてないんですよ」と言っているに過ぎない。人によってはこれを「リアリズム」と言うかもしれないけれど、ちがう。「世界は二度の世界大戦から何も学ばなかったんですよ」と言っているだけ。ただのあきらめの表明だ。

つまり、自衛隊を米軍の子分にして海外で侵略戦争の先兵にするために、改憲は必要ない。石破氏の主張を実現すればいいだけ。こんなたくらみを許してはならない。

ところで、米軍などによるシリア攻撃は、国連のお墨付きがないので、侵略行為に過ぎない。国連は集団的安全保障の仕組みにより、米軍を排除するべきだ。いくらその国のためであっても、軍事介入をしてはいけない。国家主権はそれほどに重い、というのが民族自決権である。イラク侵攻の経過がそのことを改めて示している。
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