わにぞう日記
日常のなかでいろいろと見たり考えたりします。でも、多くは忘却してしまいます。何かの時に思い出せるように。交流の中で意見が深められたり変わったりするのもおもしろいですね。
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政治システム論者プロデュースの夢オチ選挙
今回の選挙での民主党や第三極の苦戦は、作られた「政治システム」=二大政党制・第三極構想の破たんのあらわれである。この構想は政治システム論者たちの夢想に端を発している。その夢から有権者は醒めつつある。物語が夢の中の出来事であったことがラストでわかる展開を「夢オチ」というらしい。今度の選挙は、「夢オチ」選挙となるだろう。

東京都議選挙での共産党の野党第一党進出と民主党の転落は、この前触れをなすものだと僕は予想する。

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「政権交代可能な政治システムを!」
この言葉は自民党の長期政権に業を煮やした一部知識人・マスコミ人=政治システム論者たち(内田健三や数多くのマスコミ人たち)の合言葉になった。そして、リクルート事件を頂点とする数々の疑獄事件を契機に、「政治改革」が行われる。
二大政党制の意図的な形成=「政権交代可能な政治システム」と、そのための小選挙区制の導入の動きが広がる。
細川内閣の成立を奇貨として、政治システム論者は小選挙区制の導入に成功する。

自民党の長期政権を日本の政治的後進性と思いなし、形だけ恥じた政治システム論者たちの夢想は現実となった。実は彼らは政権交代さえされて、「民主的な政治」が行われさえすれば日本はよくなると思ったのだ。日本は欧米に比べて遅れている。政権交代ができないから。と言うのだ。
政権交代ができない理由は、彼らによれば、反対党が基本的な政治路線で対決をしていること。また、小政党が乱立していることにあった。いら立ちを深めた政治システム論者たちは、自民党と基本路線で違いのないもう一つの大政党を確立することを熱望した。そのためには、基本路線に反対する政党、あるいは小政党は邪魔ものでしかなかった。
自民党に代わる政治を求める一方で、自民党と異質な政策を掲げる勢力を敵視する。こういう矛盾がなぜ正当化されえたのか。それはひとえに、「政権交代が可能でないことが日本の政治の後進性だ」という思い込みにあった。政界の腐敗事件がその認識を後押しした。問題は政治の内容ではない。癒着や腐敗である。というのだ。この議論は容易に、政治の基本路線は現状のままでよい。という風潮につながる。そして二大政党制やマニフェスト選挙の喧伝。第三極への期待の捏造。そして今に至っている。

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政治システムの夢の産物である民主党も第三極も、現実世界に根っこを持たない。政党助成金は、そういう政党でもやっていけるように、政治システム論者たちが用意した発想だった。
民主党にとっては、政権奪取時が現実世界に根を張る数少ないチャンスだったのかもしれない。しかし、結局彼ら自身が忠実な政治システム論者であった。
今回の民主党の敗北は、土台すら残さないものになるかもしれない。ただ、彼らには唯一、旧社会党や民社党から受け継いだ延命基盤がある。それは、連合と言う労組である。今後「連合」の基盤に急速に縮退してくだろう。もし民主党が労働者の本当の利益代表の覚悟を持って闘うならば、力強い未来も描けるかもしれない。だが、あまり期待できない。連合は労使協調路線を結局捨てられないだろう。旧民社党のような勢力。組織があるから、経団連の代表する勢力の補完勢力としてはなくなることはない。これが二~三年後の彼らの姿だろう。
第三極はもっとひどい。基盤を持たないからだ。彼らの存在意義は、存在意義があるかのように見える勢力として見せることそのものなのだ。常になにやら新しそうなものを演出し続けるしかない。維新もみんなもそれを忠実に実行している。そして一つの組織で展開しきれなくなると、離合集散する。

もし現在の政治舞台に、自民党以外にこれら民主党と第三極しかなかったとしたら、目前に迫るアベノミクス破たん後の日本の行き詰まりは解決不可能な様相となっただろう。
現在の国会で活躍している根本的な批判勢力の存在は、それくらいの重要性を持っている。これらの批判勢力は幸いなことに国民の中に、強力とは言えないかもしれないけれど、基盤を持っている。真正保守の陣営も、理論の世界ではすでに、国民経済を守る立場を明確に、グローバリズムと根本的に対決する潮流を生み出している。だがまだ断ち切られた国民的基盤との結合を回復できていない。一朝一夕ではできないのかもしれない。それまでは、現存する批判勢力をしっかり強め、橋頭堡を築いておくことが重要だ。

いずれにしても、今回の選挙は、政治システム論者たちの夢想=「政権交代可能な政治システム」なるものに依拠した「二大政党制」や「第三極」勢力の静かな退場により、日本の未来展望を開くものとなるだろう。

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日本を20年にわたった呪縛し続けた「二一世紀臨調」的なものがいよいよ破られようとしている。僕はこのことをほんとうに歓迎する。
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