わにぞう日記
日常のなかでいろいろと見たり考えたりします。でも、多くは忘却してしまいます。何かの時に思い出せるように。交流の中で意見が深められたり変わったりするのもおもしろいですね。
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旧来の護憲派の限界
改憲のおそれが高まる下で、護憲派の対抗論理は深まっているだろうか?
良識的なリベラル派のあつまるブログ「リベラル21」の最新の護憲論を見る。あえて批判的に引用させていただく。

現行憲法のもとでは、自衛隊はあきらかに憲法違反である。憲法の理想と自衛隊の現実、この理想と現実の矛盾を解消するにはとりあえず2つの方法がある。憲法9条第2項を削除するか(=憲法改正)、あるいは自衛隊の現実を少しずつ変えて憲法9条の理想に近づけるか、のいずれかである。改憲派は現実に合わせて憲法を改めることを主張し、護憲派は憲法を堅持し、現実を憲法の理想に近づけることを主張する。どちらの主張が現代の、また将来の日本に有益か。もっと視野を広げていえば、人類の未来にとって、世界の平和にとってどちらの主張が望ましいか。いうまでもなく、護憲派の主張が有益で望ましい。



この論理はいろいろな意味で問題をはらんでいる。まず後段。「現実に合わせて憲法を改めるか」、「現実を憲法の理想に近づけるか」と問い、「いうまでもなく」後者の主張が有益だ。と言い切る。戦争の違法化(正確には侵略戦争の違法化だと思うが)と、なし崩し的な解釈改憲の流れを追った、この段落までの立論を紹介しないで批判しているので少し問題があるかもしれない。だが、それらを説明してもなお、多くの国民にとって、「言うまでもなく」護憲派の主張が正しいと理解されると思うのは相当浮世離れしていると思う。
そして前段。自衛隊が憲法違反であることには異論はない。だが、その対応として「現実に合わせて憲法を改める」方法と、「現実を憲法の理想に近づける」方法の二つしか考慮しない立論そのものに大きな問題がある。この立論は、憲法と現実との対峙を背景に、憲法の条文を粘り強く守り抜くことの意義を今に至るも理解していないという信じがたい情勢に対する鈍感さを物語っている。率直に言う。上記の「二つの道」の選択を国民に現代社会において提起すれば、多くは憲法の改正を選ぶだろう。

今の護憲と改憲の対決点は、現実と憲法の原理のどちらを選ぶか、という点にはないのである。「現実を憲法の理想に近づけよう」とする人々(原理的護憲派)にのみ目を向けて何とかなるという甘い時代ではないのである。

憲法を変えて戦力の保持や国の交戦権を容認することは、軍国主義の方向にさらに歩を進めることに等しい。それは具体的には、日本を「海外でも戦争のできる国」にすることである。たとえば、国連の承認もないままにイラク侵攻を強行したGeorge W. Bush 政権下のアメリカや、それに追従し侵攻したイギリスのような国を軍事面で目指すことにほかならない。



上記ブログのこの指摘は半ばその通り。だが、点数をつけるとすればせいぜい40点くらいだろうか。やはり深刻な対米従属の事態に対する認識がない。この点では、護憲派が嫌う小林よしのりの議論のほうがよっぽど正確・本質的に問題をとらえている。

9条が改正されていたら、米英軍と一体になって侵略者の汚名を着たはずだ。イラク人を何人殺し、日本兵は何人殺されたことか?・・・主体性を完全に喪失した今の日本、日米同盟・絶対主義、アメリカ追従の日本では、憲法改正は米英と共に侵略戦争にも加担する「醜い国」をつくる契機になりかねない。

憲法改正が「自主独立」のためでなく、「日米同盟の強化」のためのものであり、米国の属国化を進めるものならば、わしは「護憲派」にはならないが、「現時点での憲法改正に反対」の立場に回らねばならない!(「ゴー宣・暫」より)



今問われているのは、米国の軍事戦略の駒として「国防軍」を差し出すつもりなのかどうか、ということだ。これこそが本質的争点なのだ。

旧来の護憲派の主観においては、軍事=軍国主義=悪、憲法=平和主義=善の抜きがたい公式があり、この公式から問題を説明しようとしてしまう。だが、問題は常に具体的であり公式は無力だ。なかば無意識的にこの公式に基礎を置こうとする護憲派のありかたが、本当に問題を考えようとする人々を憲法から遠ざけている。思考停止にとどまることなく論を進めてきた護憲派の人々の創造的な議論をもっとメジャーにしていかなければ、憲法9条を守ることはできないだろうと強く感じる。
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