わにぞう日記
日常のなかでいろいろと見たり考えたりします。でも、多くは忘却してしまいます。何かの時に思い出せるように。交流の中で意見が深められたり変わったりするのもおもしろいですね。
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体罰報道について
体罰なんて教育としては一番下手なやり方だ。なぜいけないのか理解するからではなく、「こういうことをすると殴られるのが嫌だからやめとこう」と、ある特定の行為や態度を表すことにする。というものだからだ(態度、というのは表向きのものだから、体罰に対する応答として演出可能なもの。新改悪教育基本法がいくつかの「態度」を教育の目標に掲げていたが、実に体罰適応的だと改めて思う)。教育の失敗だ。怪しからんことだし、なくなるべき方法だ。こういう教師の行為が高じると時に生徒を追い詰め、自殺に追いやることすらある。体罰の弊害を説き、少しでも体罰に訴えてしまう失敗事例を減らしていくことが大切だ。

とはいえ、この間の報道はどうだろう。「平手打ちがあった」とか、「ほうきでつついた」など。個々の明らかになった事例を告発する報道が続いている。このことに果たして意味があるだろうか。例えば神戸市教委の調査によれば、12万人の保護者対象のアンケートで「体罰を受けたことがある」とする回答は217件ある。僕の学校時代の感覚からいえば、そこまで減ってきたのか。という感じもする。とはいえ、これだけの件数がまだあるのである。これを全部あげつらえば問題は解決するのか? こういう悪い性癖は一朝一夕で形の上で根絶させればすむといったものではない。その背景には教育観の問題や教師や学校の疲弊の問題や、市民社会の倫理の問題があるのであって、ここをいかにして変えていくのかが求められているのだ。こういう作業には一定の時間がかかることをめんどくさがってはいけない。

大阪の高校で生徒が自殺してしまった事件は中でも本当にひどい事例だった。特にスポーツが絡むと度を越した暴力が発動される傾向がある。柔道の問題を含めて、スポーツに関する草の根における理念の遅れが目立つ。部活動における行き過ぎた上下関係なども関連する問題としてあげられるだろう。落ち着いて草の根の教育観をよく議論し、少しでも変えていくことが必要だ。この事例もしっかり背景を伝え、いかに考えの足らない行為を教師が行ったのか、なぜ周囲はそれを防げなかったのか、繰り返し教訓とする必要がある。

でも、一つ一つ個別事例をつかんでは告発し、教師の失敗をあげつらい、個別の学校を悪の巣窟であるかのようにさらし、校長を土下座させ、表向き体罰ゼロを装させるような行為に学校を走らせるような昨今の報道姿勢は改めてもらいたい。この報道姿勢は、教師に対する一種の体罰教育のようなものだ。「体罰をすると世間や報道が怖いからやめとこう」。これこそ本当の教育の失敗じゃないか。

世の流れにものを申すようであるが、体罰の問題をすべてコンプライアンスの問題に持っていくことが一番危険だと思う。放っておくと学校は体罰を働こうとするものであるとか、あるいは隠そうとするものであることが前提とされている。法の支配と市民の監視によって、体罰を働こうとする邪悪な学校と教員をしばりつけ、体罰に訴えないようにしてやらなければならない。公器たる報道機関こそ、監視の目を光らせる役割を果たさなければならない。学校は体罰という犯罪行為を犯さぬよう、法の順守、コンプライアンスの観点を堅持し・・・こんな状態こそもっとも不毛だ。体罰に走ってしまった事態を最も歯がゆく思い、忸怩たる思いでいるのはほかならぬ多くの先生たちであり、学校現場であることを信じることをやめてしまったら、いったい誰に教育を託せるというのか。法の論理と監視で問題を解決できないのが教育の現場なのだ。
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