わにぞう日記
日常のなかでいろいろと見たり考えたりします。でも、多くは忘却してしまいます。何かの時に思い出せるように。交流の中で意見が深められたり変わったりするのもおもしろいですね。
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安全保障政策をざっくりまとめる
共産党の安全保障政策は、実質上以下のようなものだと理解している。(だから「共産党を支持する」という「不思議な」行動ができるわけだけれども)

日米安全保障条約を廃棄して米軍基地はなくす。当面自衛隊で防衛にあたる。自衛隊の軍備は当面現状で十分。防衛費としては1兆円くらいの削減の余地がある。安全保障に外交の比率を高め、アジアの軍縮を進める。というものだ。全然知られていないが、災害や実際に侵略を受けた際には自衛隊の活用を図ることも明言している。「侵略なんて万万万が一だから自衛隊なんか考慮する必要がない。要らない」みたいな観念的で無責任なことは言わない。ここがいいところだ。

急迫不正の主権侵害、大規模災害など、必要にせまられた場合には、存在している自衛隊を国民の安全のために活用する。国民の生活と生存、基本的人権、国の主権と独立など、憲法が立脚している原理を守るために、可能なあらゆる手段を用いることは、政治の当然の責務である。(「日本共産党第22回大会決議」, 2002年)



単なる自衛隊敵視や、軍事全廃、自衛隊即時廃止論などとは程遠いもので、検討に値する政策であると思う。とはいえ、この方針はおそらく、大多数の国民に即時支持されるものとは言えないだろう。特に意見が分かれるのは、日米安保条約は廃棄するとしたときに、自衛隊の装備をどうするかだろう。

現在、政策として防衛費(より正確には防衛関係予算、共産党の言うところの軍事費)の削減を掲げている。しかし、必ずしもはっきりしないところがある。日米安保条約の廃棄にともなう自衛隊の位置づけの変化の関係が不分明なことは問題だろう。この「軍事費」削減の内容をもう少し詳しく言うと、予算の削減は5兆円のうち1兆円。そのうち米軍への支援が2700億円を占めているから、実質的には約7000億円の削減。

 ――軍事費を1兆円削減する。 

 軍事費(5兆円)は、米軍への「思いやり予算」・沖縄に基地を押しつけるためのSACO経費・米軍再編経費は全額(2700億円)カットするとともに、ヘリ空母(1200億円)、F35戦闘機(600億円)、新型潜水艦(560億円)、新型戦車(130億円)、イージス艦改修費(360億円)などの主要装備品を中心に、1兆円の削減をはかります。(「消費税大増税ストップ! 社会保障充実、財政危機打開の提言」, 2012)



共産党は政権を取ってすら即時自衛隊廃止論には立っていない。「日本共産党綱領」 (2004)によれば、

自衛隊については、海外派兵立法をやめ、軍縮の措置をとる。安保条約廃棄後のアジア情勢の新しい展開を踏まえつつ、国民の合意での憲法第九条の完全実施(自衛隊の解消)に向かっての前進をはかる。



自衛隊の解消は遠い将来の課題とされている。
この規定の意味については不破議長(当時)が以下のように述べている。

天皇制の問題でも、自衛隊の問題でも、国民の現在の多数意見はその存在を肯定する方向にあります。その状態が変わって、国民多数が廃止あるいは解消の立場で合意しない限り、この問題での改革は実現できません。

 その際、自衛隊の問題は、自衛隊の存在自体が憲法に違反しているという性格の問題であります。ですから、現憲法のもとで民主連合政府が成立したら、成立のその日から、政府は、自衛隊の存在と憲法との矛盾をどのように解決するかという問題に直面し、その態度が問われることになります。だから、そこに至る方途と道筋を、綱領で明記したわけであります。(「第23回党大会 綱領改定についての報告」, 2004)



自衛隊は解消するが、それは将来まず安保条約を廃棄した後、アジア情勢が和平の方向へすすみ、国民の多くが自衛隊の解消に同意することが条件であることを明記している。九条完全実施は日米安保条約廃棄ののち、アジアの軍事情勢の発展を、国民の多くが確認してからだ。ということになる。九条完全実施派としてはリーズナブルな立場だろう。

自衛隊の将来と、当面の活用の問題については、以下のような文書が参考になる。

 自衛隊問題の段階的解決というこの方針は、憲法九条の完全実施への接近の過程では、自衛隊が憲法違反の存在であるという認識には変わりがないが、これが一定の期間存在することはさけられないという立場にたつことである。これは一定の期間、憲法と自衛隊との矛盾がつづくということだが、この矛盾は、われわれに責任があるのではなく、先行する政権から引き継ぐ、さけがたい矛盾である。憲法と自衛隊との矛盾を引き継ぎながら、それを憲法九条の完全実施の方向で解消することをめざすのが、民主連合政府に参加するわが党の立場である。

 そうした過渡的な時期に、急迫不正の主権侵害、大規模災害など、必要にせまられた場合には、存在している自衛隊を国民の安全のために活用する。国民の生活と生存、基本的人権、国の主権と独立など、憲法が立脚している原理を守るために、可能なあらゆる手段を用いることは、政治の当然の責務である。(「日本共産党第22回大会決議」, 2002)



僕自身はしかし、近年のアジア情勢を見たとき、九条完全実施への道筋はかなり厳しいものとなったと考えている。かつての共産党が掲げていたように、必要な軍備を整えた日本の将来像を実際には展望せざるをえない客観情勢になりつつあるようにも思う。

とはいえ、それは将来のこと。集団的自衛権を認めて米軍の子分として自衛隊を世界展開される事態を防ぐために、改憲に反対する戦略はきわめて重要だ。
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この記事に対するコメント

音楽家の惠藤憲二と申します
日記いいですね
【2012/12/11 07:38】 URL | 音楽家 惠藤憲二 #TY.N/4k. [ 編集]

お礼
> 音楽家の惠藤憲二と申します
> 日記いいですね
ありがとうございます。なかなか時間もなくて十分考慮する暇がないのですが、まぁ楽しんで書いています。
また暇なときにでもお越しください。
ときどきコメントをのしてくださる方がいると、本当に励みになります。
【2012/12/11 23:22】 URL | わにぞう #- [ 編集]


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