わにぞう日記
日常のなかでいろいろと見たり考えたりします。でも、多くは忘却してしまいます。何かの時に思い出せるように。交流の中で意見が深められたり変わったりするのもおもしろいですね。
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イラク戦争・安倍晋三と中野剛志【「反官反民」(中野剛志著)を拾い読みする①】
この本は中野剛志の2002年以降の軌跡を収録している。

2002年といえば、イラク戦争の前夜である。2001年9月11日、僕は学究としての身分に便乗しての、京都から秋田への自転車旅行の途上だった。テントを張った北陸地方のあるJR駅の駅舎で、大事件を知らせるラジオのニュースをキャッチした。立ち寄り温泉の広間で、ビルに突っ込む飛行機の映像を呆然と眺めた。この日の同時多発テロはイラク戦争へと世界を導いていく。その過程における日本の体たらく。僕自身も旧ブログを始めた時期だった。
国際社会のルールを踏みにじるアメリカの独善的な行動にぐだぐだと追随していく日本政府と「保守」勢力。ネット上には現地に赴いて拘束された若者たちをあろうことか嘲笑し苛め抜く退廃しきった日本の世論。この状況を心底から恐怖し、嫌悪した記事をいまはなき旧ブログに書き連ねた。安倍晋三が「この国を守る決意」という著書を引っ提げて鳴り物入りで登場した。読んでみた。岡崎久彦の「理論」に心酔する安倍の姿にたちどころにこの政治家の限界を認識し、ブログに毒を書き連ねた。

本書「反官反民」の帯にはこうある。
「思想の確かさは、具体的な事象への判断によって試される」

イラク戦争、自己責任論、安倍晋三の登場。それぞれに関する中野剛志の主張が心に響く。同時代を僕は過ごした。そしてこれらの重要な問題について、判断を共有できた人物がここにいたことを確信できた。
個々の課題にとどまらない。「現実主義」が現実の何を見落としているのか。マニフェスト政治が何を殺したのか。近年の日本社会の流れに根底から共通する問題意識を中野剛志氏と共有できていたことを本書で確認できた。
僕は左翼である。そしておそらく中野剛志氏は左翼ではありえない。だが、具体的な事象への判断において本質的な共通点を確認できる。ここに日本の将来を展望したいと切に思う。

安倍晋三の評価について。病気かどうか。これは重要ではある。だが、僕が安倍晋三を見限った理由は、上記「この国を守る決意」で岡崎久彦に心酔する安倍の姿をみたからだ。これに関して、中野剛志氏と当時から評価を共有できていたことを今回確認できた論点がある。これを紹介してまずは本日のブログを閉じたいと思う。

現実主義者の論理と歴史と言えば、更に低級な例がある。岡崎久彦氏が繰り返してきた議論である。『戦略的思考とは何か』という著書をもち、歴史家を自認する岡崎氏の「論理」と「歴史」とは、「過去四百年間アングロ・サクソンは無敗だから、アングロ・サクソンと手を結ぶしかない」という代物だ。つまり過去四百年間無敗という「歴史」から、今後も常勝という「論理」を帰納するという、ほとんど児戯に等しいナイーブな論法なのである。



僕はこの馬鹿さ加減をもって安倍晋三を見限った。そして中野剛志氏が代表する思潮は、その当時僕は知らなかったけれど、今日のTPPをめぐる議論に至るまで一貫して共鳴できるものでありつづけている。10年以上にわたって。本書を通じてそのことを改めて確信できた。
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