わにぞう日記
日常のなかでいろいろと見たり考えたりします。でも、多くは忘却してしまいます。何かの時に思い出せるように。交流の中で意見が深められたり変わったりするのもおもしろいですね。
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中国もグローバリズムの大国。だからこそ必要な歴史観
グローバリズムの蔓延への抵抗は、今や国家主権の擁護のための国際社会の喫緊の課題である。
中国の当面する「国益」はグローバリズムに適合的である。
一方、日本の未来はグローバリズムの抵抗によってしか開かれない。
この抵抗のカギは、諸民族の自決権を強く原則的に保障する国家間関係の確立にある。

日本の戦前・戦中の歴史を描くやり方の中には、日本の国益を盾に膨張主義を肯定する立場からのものもある。
その中にはたとえば朝鮮併合を朝鮮のためのものだったとして肯定するものもある。
この見方はあまりにも日本本位であるとはいえ、少なくない日本人が採用している。
だが民族自決権はこうした「善意」からの干渉そのものも否定するルールである。
日本の膨張・干渉は善意からのものであり、欧米のそれは帝国主義的野望によるものであると言いたいかもしれない。
しかし、民族自決権のルールは、それぞれの国の善意によって守られるものではないのである。

もちろん、時代背景の異なる現代と機械的に比較してはいけない。
だから、戦前・戦中の日本の膨張・干渉は当時の帝国主義的国際ルールの下で当然のことだというかもしれない。
だが、現代のグローバリズムに抵抗する仕組みは、干渉を排する民族自決のルールにこそある。
このルールは二度の世界大戦を通じて帝国主義的領土・権益争奪戦に抵抗する教訓として確立した。
現代においてグローバリズムへの抵抗の論理を引き出すためには、20世紀2度の世界大戦の評価は避けて通れない。

日本の戦争は帝国主義ではなかった、防衛のため仕方がなかったといいたい人も多いかもしれない。
(僕は、一度はアジア・太平洋の広大な領域を版図とした戦前日本の膨張政策は、帝国主義だと考えているが)
しかし少なくとも、大戦中の日本の膨張・干渉主義を、当然と開き直ってはいけない。
民族自決というグローバリズムへの抵抗の最強の道具は、大戦中の帝国主義的ルールへの痛切な反省に基づくからだ。
グローバリズムと闘って日本国民のくらしを守る立場と、大戦中の日本の歴史評価は深く関係している。

民族自決を踏み破る行為には「よい」も「悪い」もない。だからルールなのである。
ある国の干渉は「よかった」が、ある国の干渉は「悪かった」という評価を一つ一つ下す実践的意味はない。
国際社会の倫理やルールはそんなにわかりやすくできていないからである。
各国(民族)の主権はあらゆる他国の利益に優先するルール。そこには善悪を超えた大戦中の歴史への反省がある。
国家(民族)主権は現代社会がこうして手にした大国常勝のグローバリズムに抵抗する最大・唯一の道具である。

グローバリズム大国中国の思惑に備えるためにも、歴史観をめぐる日本の立場の確立が重要である。
中国との歴史関係における最大の棘が大戦中の関係性の近くに突き刺さっているのでなおさらである。
ただ「反省しています」というかどうかという問題ではない。
二度の大戦の本質と教訓をどう見るか。その中で日本はどういう役割を果たしたのか。
現代のグローバリズムへの抵抗の論理との関係で説得力を持つ歴史観を確立しているかどうかが問われるのだ。
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  • 理系研究者です
    自転車で遠くに行くのが好きです
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