わにぞう日記
日常のなかでいろいろと見たり考えたりします。でも、多くは忘却してしまいます。何かの時に思い出せるように。交流の中で意見が深められたり変わったりするのもおもしろいですね。
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なぜ中野剛志氏はTPPにきっぱり反対できるのか
彼に最初に注目したのは、「自由貿易の罠―覚醒する保守主義」という著書を知った時です。高い確信をもって、この論者を信用できると思いました。

自由貿易というものは、ほぼアプリオリに「よいもの」とされ、それこそ自由貿易を否定するのは、戦争を肯定する論者なのだという言いがかりさえ成立していました。世界大戦は要するに自由貿易を否定するから起こったのだというのです。

でも、貿易を無制限に自由化すれば、弱い産業は生きていくことができなくなり、強いものだけが生き残る世の中になります。今経済的に強いものが独り勝ちになる世界。弱いものは生きる権利さえ奪われるわけです。どこでも作れるような工業製品ならまぁいいかもしれない。でも、第1次産品は自然的条件に強く左右され、そもそもスタートラインが違う。よほど運の良い一握りの業者が「ルソンの壺」的に成功する可能性はあるかもしれないけれど、その数百倍の屍がそこには生まれるのです。

彼の「国力論―経済ナショナリズムの系譜」「国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策」という本では、国家の役割に関する実に正当で現実的な指摘がされています。ボーダーレスだ、グローバルだと国家の古くささを叫ぶ風潮の下で人々が忘れていた現代の民衆の権利を守る重要な砦としての国家の役割を正面から主張した本です。そして、現代の国際社会の混迷の背景に、まさに国家が多国籍企業の道具と成り下がっている実態があることを指摘しています。

保守だろうが、左翼だろうが、国家主権を基本として大切にしなければならないのに、グローバル資本主義に目くらましされ、国家が多国籍企業のしもべとなる危険に目を向けなくなった昨今。本当に貴重な論者です。その基本には市井に生きる人々が普通に生きていける社会こそが大切だという強い主張があります。そこにも僕は強く惹かれます。

彼がTPPに対するきっぱりとして主張が可能である根本には、こうしたベースがあります。「右」の人も「左」の人も、ぜひ読んでみてほしいですね。
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