わにぞう日記
日常のなかでいろいろと見たり考えたりします。でも、多くは忘却してしまいます。何かの時に思い出せるように。交流の中で意見が深められたり変わったりするのもおもしろいですね。
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「ゴー宣・暫」 小林よしのり (SAPIO 2/14号)
小林よしのりがいよいよ今日における改憲問題をめぐる本質に切り込んだ。現段階における改憲問題をめぐる本質はどこにあるか、僕の思うところを端的にいうと、アメリカが自衛隊を米軍に接収して世界中の侵略戦争に連れ歩こうとしているのを許すのかどうか、というところにある。小林氏はこのような憲法改正に、正面から疑義を唱え始めている。
従来からの護憲派に、こういった日本の属国化を懸念する広範な保守層の動きが加わる形で、今後の改憲問題は動いていくことになるだろう。小林氏の論は一右翼の変わった護憲論などではない。今日の情勢下、ど真ん中ストレートの反改憲論である。

「SAPIO」12/27, 1/4合併号で、切れ味鋭いイラク戦争礼賛派批判を展開した小林よしのりは、今回の「ゴー宣・暫」で以下のように述べている。

9条が改正されていたら、米英軍と一体になって侵略者の汚名を着たはずだ。イラク人を何人殺し、日本兵は何人殺されたことか?・・・主体性を完全に喪失した今の日本、日米同盟・絶対主義、アメリカ追従の日本では、憲法改正は米英と共に侵略戦争にも加担する「醜い国」をつくる契機になりかねない。


さらに進んで

憲法改正が「自主独立」のためでなく、「日米同盟の強化」のためのものであり、米国の属国化を進めるものならば、わしは「護憲派」にはならないが、「現時点での憲法改正に反対」の立場に回らねばならない!


と、現時点における憲法改正反対の立場を表明した。これを、一右派のちょっと変わった護憲論だ、などと論じてもらっては困る。僕の認識では、小林氏のこの議論は、現時点における改憲問題の最も重視するべき本質をえぐるものである。今日の改憲問題の最も重要な論点は、「非武装中立か・それとも自衛軍の認知か」などという点にはない。自衛隊をいよいよ米軍の手足としてアメリカに譲り渡し、侵略戦争に加担させるのかどうか。ここにあるのだ。
小林氏は最後のコマでこう言っている。

知識がないのか、読解力がないのかわからないが、右も左もわしを批判してくる。多分、そこに「たかが漫画家が」という侮りが潜んでいて、きちんと読んでないのだろう。


同感である。
僕は小林氏の結論のすべてに納得しているわけではないが、氏は当代一流の言論人のひとりであると評価している。小林よしのりほど護憲派・左翼を自認する人々から嫌われている人も少ないだろう。だが以前いくつかのエントリーで述べたように僕は小林氏が好きである。護憲派を自認する人たちも、機械的な反発はやめて、少し耳を傾けてみてはどうだろうか。

補足1:
当面の改憲論議に決着がついて、日本の属国化を企む9条改定が完膚無きまでにたたきのめされたあと、あらためて小林氏らと立場の分岐があるかもしれない。僕は、非武装の日本を実現する立場から、憲法擁護を主張するだろう。他の人々の中には、日本の自主独立の立場から武装国家化を主張する人々が現れるかもしれない。それはいいのだ。それはその時次第だ。だが今日の9条改定は最悪である。
補足2:
これまでの関連エントリー
「わしズム」2006夏号 座談会[2006/11/12]
護憲派と改憲派の連携による護憲運動?[2006/06/05]
わにぞうは護憲論者です[2005/09/02]
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この記事に対するコメント

私は朝日新聞の読者ですが、日本人が日本を守ると言う自主防衛の為では無くアメリカに利する形、アメリカの侵略に加担する方向の改憲は反対ですが、だからと言って現行の9条を支持しているかと言えば全く思っていません。「核兵器を捨てれば戦争は無くなる、核を落とされた日本だからこそ日本は平和に貢献出来る」と言う事を言っていますが、小林氏の「そんな国は常連理事国はもとより世界中何処を探しても敗戦国の言い分を聞いてくれる国等存在しない」とゴー宣暫で言っているが正にその通りだ。私はいい加減朝日新聞が嫌になって来る。読者欄を見ていると全員反戦平和の運動家かと思うほど同じ意見しか載っていない。私は小林氏の意見を前面的に支持する。
【2008/08/24 22:31】 URL | 匿名希望 #- [ 編集]

リアリズムと平和運動
コメントをいただき、ありがとうございます。
僕自身もある種の理想主義的・観念的「平和運動」には辟易している手合いではあります。しかしながら、平和を願う人々の心は本当だと思いますし、実現される方策を追求すること自体を、観念的だと切り捨ててしまうのは誤っていると思います。軍事的な優位性を保てない限り、国際社会において利益の追求も、意味のある主張もできないという主張はわかりやすいのですが、そういう世の中が21世紀においても続くとすれば、人間の将来はとてつもなく暗いでしょう。水不足、食糧不足、エネルギー不足などの諸問題が不安定な世界を揺さぶる中で、人々が覇権を争う図に21世紀の現実をとどめてはいけません。
小林よしのりも、根拠のない「平和を唱えればみんないい人に違いないサー」というような平和主義は否定するでしょう。僕はそれには全面的に同意します。しかし、軍事的な力関係を超えた価値観は世の中にあり、それを大切にしなければならないと、彼も考えていると僕は思うのです。
たとえば核兵器がなぜ戦後戦争においては使われることなく今日まで歴史を刻むことができたのか。例えば米国による核の傘が虚構であることは、日本の核軍備推進論者たちがきっちりと論証してくれています。実際に核兵器使用を押しとどめた要因に、「核兵器はいやだ」と意志表示し、核兵器を使用することは国際的な倫理に反するということを主張し続けた理想主義者たちの活動があった。このことについて、その意義を僕は認めます。
http://wa2zoo.blog8.fc2.com/blog-entry-218.html
甘いスタンスの「平和運動」には今後とも僕は理解を示すことはないでしょう。しかし、本気の平和運動はあるはずだとも思っていますし、支持を惜しまないつもりです。
http://wa2zoo.blog8.fc2.com/blog-entry-288.html
全体として、小林よしのりに問い詰められても持ちこたえることのできる平和主義を構築するにはどうすればよいか。そんな大それたことを考えながら、僕は及ばずながら記事を書いています。
また議論しましょう。
【2008/08/29 01:27】 URL | わにぞう #- [ 編集]


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