わにぞう日記
日常のなかでいろいろと見たり考えたりします。でも、多くは忘却してしまいます。何かの時に思い出せるように。交流の中で意見が深められたり変わったりするのもおもしろいですね。
07 | 2017/08 | 09
S M T W T F S
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ベネズエラボリーバル革命
テレビのニュース(たぶんニュースJAPAN)を見ていると、ベネズエラ革命は独裁に向かっているというニュース特集があった。グロボヴィジョンというテレビ局の人が出てきて、「チャベスはメディアの異論を許さない」「独裁政権へのスローモーションを見ている」と言う。特集フィルムの結びは「チャベスは今独裁政権成立への道を突き進んでいる」という感じ。
キャスターはそれを引きとって「大統領派と反チャベス派の深刻な対立が生まれてしまっている」。選挙の後には憲法を改正して終身大統領になろうとしていると言う。

ベネズエラはチャベス大統領の下で米国からの自立と、貧困層の底上げを意識した大きな改革路線を歩んでいることは周知のことである。この過程で旧支配層を含む反対派の強い抵抗が繰り広げられてきたが、合法的な範囲で、また選挙をはじめとする民主的な手続きを守りながら、改革路線を守ってきたという世界の評価が与えられているといえよう。
今日見たニュースJAPANの特集フィルムは、米国からの武器禁輸の元でロシア製の武器を購入したことを強調し、それを用いた軍事パレードのフィルムを流し、「市民防衛軍」やチャベス派のパレードの様子を流して軍事独裁体制が確立されつつあるイメージを強調していた。
貧困層に対して進められている識字率向上のためのプログラムも紹介されていたが、そこに通うおばあさんの熱狂的なチャベス支持の様子をシニカルに伝えるとともに、こういう人々がチャベスの政策に取り込まれて大統領を支持しているに過ぎないとも受け取れる報道になっている。
さて、もし反対派の報道を許さないようなメディア規制がなされているとするなら、重大な問題である。この点は引き続き注目していきたい。ただ、ここ5年近くにわたる大変な大統領派・反大統領派の抗争を経ても、いまだにクロヴォビジョンはその報道を続けているようだ。
ニュースJAPANのこの特集のように、チャベス政権を単純に過去の開発独裁政権と同一視して果たして物事がわかったことになるのか? 自分ははなはだ疑問に思っている。

関連して面白いページをいくつか発見した。
まず、「ベネズエラ刻々」。ちょうどここ数年の重要な抗争と同時進行で書き綴られた当時在ベネズエラ日本人女性の手記である。同時進行で日本人の目から見れば、やはり数多ある開発独裁政権のひとつにしか見えないということ。改革の諸政策は乱暴な独裁政治のあらわれとしか見られないこと。反対派に理想を見ており、彼らは理性的で非暴力の運動をするに違いないという期待を持っていること。反米左派政権というものが不安で仕方がない物に見えるということがよくわかる。
とりあえず2002年末のストライキをめぐる動きの部分だけしか読めていないが、クロヴォビジョンは健在。正常に放送を続けている様子である。そして、このページ主が毎日のようにクロヴォビジョンの閉鎖を予感しているようだが、実際にはなかなかそうはならない。報道の自由が維持されているようにも見える。
ともあれ生の情報としてとても貴重なものである。彼女の情報ソースがどういうものであるかも含めて考える必要があるが、その上で材料とするのであれば、この上もない素材だといえるだろう。もしかすると、ボリーバル革命の本質をえぐっていたと、将来評価されるページになるかもしれない。
そういう可能性は留保しつつも、基本的には、「現地にいればわかるわけではない」ことを示しているように思える。改革はどのようなものであれ一定の騒乱をもたらすものではある。そこに居合わせた外国人にとっては、相当鬱陶しい事態であることには変わりないのだから。

もうひとつ、太田述正氏の時事コラム。チャベスの悪行の限りを指弾している。なんとチャベスは米国との対立を深め、イラク戦争などの反テロ戦争を非難し、駐留している米軍連絡将校団の退去を要求するだけでなく、ロシアからの武器の輸入を画策し(米国からの輸入なら問題ないらしい)、生協の店に援助をしたり、大農場から人々に土地を分け与える政策を行ったりしていることを事細かに告発しており、チャベス政権の危険性がよくわかるページになっている(少し皮肉です。すみません)。
このページでもメディア規制の話は出ている。報道の自由という観点から見て問題のある政策が含まれている可能性は排除できないようだ。この点は今後もウォッチしていく必要はあるだろう。チャベスによるボリーバル革命の帰趨を最もよく表すメルクマールのひとつとなるだろう。
スポンサーサイト
この記事に対するコメント
「ベネズエラ嘘嘘」
はじめまして、特命希望と申します。

どこの愚物でしょうね、この御仁は。あの橋の上からの射撃が威嚇に過ぎず、チャベス支持者は殺しなどしていないことすらご存じないんですから。
一遍
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/Bushwar/venezuela.htm
のサイトで真相を調べてきなさい!とでも申し上げたい。
【2007/01/11 23:46】 URL | 特命希望 #9L.cY0cg [ 編集]

ありがとうございます
たいへん参考になるページへのリンクをありがとうございました。
僕は現地で手記を残しておられる方の「ナマの」情報に特に興味を持ちました。現場主義が最近、絶対の価値としてもてはやされる傾向があります。現場で見てきた情報はアプリオリに正しい。外から見ているものは大きな口をたたくな。という風潮です。こういうのも時には正しいけれど時には正しくないこと。明確な視点を持って眺めなければ、見えるものも見えなくなってしまうということがわかります。例の手記を書かれた方も、その経験と情報ソースの範囲でまじめに考えたのでしょう。だからこそある真理を含んでいるし、意義深いわけですね。
【2007/01/12 12:38】 URL | わにぞう #y7OAh7xc [ 編集]


この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://wa2zoo.blog8.fc2.com/tb.php/256-6b8a8976
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

わにぞう

  • Author:わにぞう
  • 理系研究者です
    自転車で遠くに行くのが好きです
    ↑は、日本最南端の碑

最近の記事

TBポリシー

このブログは、言及をした場合にトラックバックを送るという原則を堅持します。ただし、このブログに対する非言及トラックバックは許容します。理由はこちら

ブログ内検索

バナーエリア




「キャプテン」イガラシ全国大会版アニメ化を
応援しています
「キャプテン」近藤版も期待しています

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

リンク

このブログをリンクに追加する

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSフィード

月別アーカイブ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。