わにぞう日記
日常のなかでいろいろと見たり考えたりします。でも、多くは忘却してしまいます。何かの時に思い出せるように。交流の中で意見が深められたり変わったりするのもおもしろいですね。
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9条をめぐる分裂
内田樹らによる「9条どうでしょう」(毎日新聞社)を読んだ。内田樹を筆頭に4名の論者による憲法9条論。改憲派・護憲派の「二元論的スキーム」から自由な憲法論を指向している。基本的に現憲法を改正する必要がないという結論なのだが、おもしろかったのであっという間に読めた。護憲派もしばしば自らの立場を天まで持ち上げて語りがちだが、この「どうでしょう」という脱力感のもとに語られる9条周辺のあれこれが現実とかみあってくる。これから憲法をめぐる論争は本格化すると思うけれど、この本の論点くらいは護憲派もきちんと押さえておかなければいけませんね。
それにしても題名が何となく「水曜どうでしょう」を彷彿とさせるのは偶然? 

内田樹「憲法がこのままで何か問題でも?」によれば、憲法9条と自衛隊・米軍基地の存在という現実は分裂している。この分裂は、侵略戦争の末行き着いた敗戦という現実を「誇り」を維持して受け入れるために日本人が無意識に選んだ「乖離症状」である。加藤典洋「敗戦後論」を援用しながら、アメリカが仕組んで成立した構造をこう分析する。
憲法原理主義と再武装主義の「二元論的スキーム」の成立に関する分析としてはとても分かりやすくきれいな提示の仕方がなされており、見事だと思った。
ただ、憲法をめぐる今日の現実的争点は、内田樹が揶揄するような「二元論的スキーム」で論じて満足して良いものだとは自分には思えない。「二元論的スキーム」への分裂を通して日本というリスクを最小化することに成功した米国。という認識で充分だった時代はかなり前に終わっているのではないか。米国はそろそろ日本という「リスク」をむしろ顕在化させてコントロールしようとしているのではないだろうか。
米国の思惑に関する認識があまりにスタティックなのはなぜだろう? 氏の分析自体がきれいすぎて、自らそれに幻惑されているのでは?

その他3つについては、また改めて機会があれば。
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テーマ:平和憲法 - ジャンル:政治・経済

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