わにぞう日記
日常のなかでいろいろと見たり考えたりします。でも、多くは忘却してしまいます。何かの時に思い出せるように。交流の中で意見が深められたり変わったりするのもおもしろいですね。
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特殊法人の不良債権とは
特殊法人はさまざまな債権を発行してそれを売却して経営をしている。これらの債権の多くは郵貯等からの預託金を利用した財政投融資から供給されたので、郵貯はこれら特殊法人に対する多量の債権を保有している。これらは年限が来たときに返済されなければならない。これらの債権の多くが今日不良債権となっていると、しばしば議論されている。
しかし、財務省によるとこれまでの融資(預託金によるものも、財投債によるものも)はすべて回収されている。これは一般会計からの補助金交付などによっていわば補填されているわけである。問題がややこしくなるのは、特殊法人のうちには公益性を追求するために、補助金がはじめから予定されているのも事実だからだ。結局、妥当な補助金と、無駄な補助金を分離して理解しなければならないのである。
そこで疑問になるのは、これまでの「不良債権」見積もりはいったいどうやって「不良債権化」した資金の補填としての補助金支出を評価したのかということだ。
前置きが長くなったが、これがこのエントリーの主題だ。
いろいろ考えながら見ていくので、読みにくいかもしれない。


財投には100兆円の不良債権があるという説

山崎拓氏が最近、地元後援会(福岡2区)などに出している「拓レポート」(=写真、H17・8)で次のように述べているのだ。
「財投残高は330兆円にものぼりますが、内100兆円近くが不良債権化していると見られています」(「東京アウトローズ」WEB速報版、「山崎拓・首相補佐官が「財投不良債権100兆円」と言明」より)



この引用元記事の趣旨は、「財政投融資による財投機関に対する融資については、これまで全て回収されており、いわゆる延滞債権等の不良債権はありません」とする「財政投融資リポート2004」に対して、山崎拓氏の上記発言を対置することで、財投リポートの立場を疑問視するというものである。しかし、上記山崎氏の発言はむしろ、財投の「不正」をいっそう強調することで郵政民営化の援軍にすることを意図という政治的意図を自分は感じる。

財投の不良債権は267兆円

慶應義塾大学経済学部の土居丈朗助教授は、カリフォルニア大学の星岳雄氏と共著で『財政投融資の健全性』というレポートを著している。そしてそのなかで財投の不良債権を267兆円(2000年度末)と見積もっている。そのうち特殊法人に対する債権は217兆円となる。結論的な部分を引用してみよう。

財投機関の財務状態は惨憺たるものである。多くの特殊法人が債務超過状態に陥っていると考えられ、多くの地方自治体の財政が実質上破綻している。財投機関への融資総額357兆円のうち、実に76%にあたる267兆円がそのような財務的に不健全な機関への融資である。これら実質破綻状態の財投機関の損失を補填し、さらにすでに失われた出資金を再注入するために要する費用は、少なく見積もって78兆円になる。
・・・<略>・・・
貸付残高の多い住宅金融公庫、年金福祉事業団、日本道路公団などが実質債務超過状態に陥っていることがわかる。その債務超過の合計額は23兆円に達する。
・・・<略>・・・
財投の不良債権は、一般会計(旧国鉄債務)に対して7兆円、特殊法人等に対して217兆円、地方自治体に対して42兆円の合計267兆円で融資総額の実に76%のぼる。また、今後国民が負担すると予想される財投の損失は、一般会計(旧国鉄債務)の7兆円、特殊法人の債務超過額23兆円、特殊法人等への政府出資金で失われた分12兆円、地方自治体の予想貸倒損失35兆円の合計78兆円になる 。



まとめてみよう。
住宅金融公庫、年金福祉事業団、日本道路公団などが実質債務超過状態に陥っている
これら債務超過機関への財投債権=不良債権は合計で217兆円
これらへの債務超過と政府出資金の和=国民負担が35兆円


住宅金融公庫、年金福祉事業団、日本道路公団などを破綻させると、217兆円の債権の分が貸し手に戻ってくると同時に、35兆円の国民負担が生じるということだろう。

ずっと不良債権というのは、取り立て不能で戻ってこないお金だと思っていた(経済的無知)ので、267兆円の国民負担が生じるという話だと思っていたが、そうではなかった。慎重に考えないといけない。
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