よしりんの「ゴー宣道場」「トッキーのどうかお願いします」での発言は、よしりんの面目躍如そのものだ。橋下市長の動向を完全に見通している。 トッキーによれば橋下市長は、
「リバティおおさか」と 「ピースおおさか」の 2施設を統合し、 子供が近現代史を学べる 博物館を新設する考えを 明らかにしたそうです。
「ピースおおさか」といえば、 14年前に『戦争論』で 自虐史観の偏向展示を批判した、 悪評高い「平和博物館」です。
あの頃はニセ写真の展示1枚 是正するのも大変だったことを思えば 隔世の感がありますが、 それを素直に喜べない事態になるとは、 予想もつきませんでした。
橋下市長は、その新設する 博物館の展示内容を、 「新しい歴史教科書をつくる会」や、 同会の元会員などに助言を仰ぐのだそうです。
いわゆる「自虐史観」には否定的立場を取っているはずのよしりん、トッキーだが、この事態の本質を正しく認識している。 よしりんのブログの発言のクライマックスを引用する。
グローバリズムに身投げする新自由主義で、 経団連・多国籍企業を全面支援し、 それによって溶解する 地方・国家・国民をナショナリズムで 偽装補強するという戦略の構図だ。
どうせ格差は拡大するのだから、 下層に落ちた連中の排外主義的な ナショナリズムが勢いを増すことになる。
コンプレックスとルサンチマンを溜めこんだ 下層民たちの反権力志向を逸らすために、 「君が代」や「靖国神社」や「反韓・反中感情」や 「在日差別」や「伝統」が 利用される時代がやってきた。
中国の手法に似ている。
小泉元首相がやったのと同じ手法が、 エキセントリック橋下においても使われている。
新自由主義、グローバリズムは 必ず排外主義とセットになる。
ヨーロッパのどの国を見てもそうなっている。
かつてわしが共に戦った 保守系知識人たちも、 その「パトリなきナショナリズム」に 動員されていくに違いない。
よしりんの射程は半端ではないのである。
何が問題なのか。結局のところはどういう立場から現代を見るかにかかっている。日本国民として日本の国家主権を大事にする立場から歴史と現代を見るのかどうか。それを置き去りにする立場は、スーパー民族主義だろうがコスモポリタニズムだろうがグローバリズムだろうが、向かう先は一緒である。橋下首相待望論の渦の中へ。 なんてわかりやすいんだろ。
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