わにぞう日記
日常のなかでいろいろと見たり考えたりします。でも、多くは忘却してしまいます。何かの時に思い出せるように。交流の中で意見が深められたり変わったりするのもおもしろいですね。
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「総選挙は国民の唯一の政権選択機会」だとさ
太田総理の番組を見ている。
伊藤惇夫氏は総選挙の意義を、国民の唯一の政権選択機会であるとして特徴付けた。そして、要するに総選挙の意義を政権選択を行うことのみにあるとした。伊藤氏はしかし、単純に多数安定政権を良しとはしていない。「少数与党こそ国会を活性化する」とも言う(でもちょっとずるいと思うが)。
しかし、これが国会議員どもにかかるとただの権力一元主義にあっという間に堕してしまう。政権選択をする均質化された二つの政党にすべてを代表させてそのどちらが多数を取り政権をとるかに選択をきり縮める。多数を取らなかったものには権力に参加する道はなく、議論を通じて認識や政策が深まることもない。国会における議論なんて意味がない。だって多数は権力なのだから多数決を押し通せばいいだけのことではないか。
その裏返しだが、もし与党が多数を取らなかったらもう決して予算は通らないという前提でしか話をしない。だから安定多数が必要だ。というのだ。太田氏に「安定って何?」と突っ込まれていたが、これは本質的だ。
すなわち政権に与らない政治家には意味がないということだ。一度首相を選んでさえしまえば、国会にすら意味はない。
そして、マキャベリズムに骨の髄まで浸った政治家たちは、与党として権力を取ることに無上の価値を置いた議論をして「正しい」つもりでいる。
しかし、政治は本来はそういうものではないはずだ。僕たちは国会における代表者を通じて行動をするのだ。立法機関である国会の権威は大きいのである。法案ごとにその中身を精査し、必要な手続きを経て成立させること。その過程の議論を国民に開示し、恥ずかしくない議論を尽くすことを通じて、あるときは急速に、あるときは何十年をかけて、国民の意識を成熟させていくことにこそ、民主主義の価値があるはずだ。いろいろな考え方に対応していろいろな政党があって、それに対して人生をかけて支持をしあるいは愛想を尽かす。
国民の多様な意見を反映させて交錯させることによって、国会は本来の意味を回復させることになるだろう。
政権選択論と小選挙区制の導入論は結局のところ「総選挙を国民の政権選択の権利を尊重する」という美名の下に、総選挙を多様性を排し、政権選択の道具にすることを目的とするものである。
そういえば、「21世紀臨調」という怪しげな「民間組織」が、二大政党の政権選択マニフェスト選挙と党首討論を懲りもせず演出し続けている。自民党・民主党・そしてなぜか公明党の参議院選挙公約のみを対象とした「検証」なるものを行っている。最初から本当に胡散臭い組織だと思っていた。この怪しげなる団体の真意と本質を本気で暴くべきだと思う。
そういえば片山さつき氏は、細川政権を日本の政策政党の萌芽だったと指摘して得意げであった。これぞ21世紀臨調的優等生の言葉だ。

国民の多様な意見をそのまま国会の議席に反映させたら、政権が不安定になる、と言う。しかし、本当に国民多数に理解されるような法案や予算案であれば、野党の党利党略だけの行動を許すことになどならない。いや、最初はなるのかもしれないが、何年をかけてでもそういう党利党略を議論を通じて裁いていくことこそが政治家の仕事だ。そうして成熟していく状況を時間をかけて作り出していくことをあきらめてしまったら、もう民主主義なんて実現することはない。
うまくいかなくて歯がゆくてかっこ悪くて面倒で非能率な合意形成と試行錯誤の過程こそが、不透明度の高い国際社会、経済秩序のもとで、国の進路を重層的に定めていくことになる。選挙を政権選択に矮小化することは、これらすべての必要で不可避な矛盾やあいまいさを断ち切ることだ。
面倒で難渋を極める合意形成過程を大切にすることこそが民主主義の本質だろう。こうした面倒がいやなのなら別にやめたらいい。けれど、自らが民主主義をもはや踏み外した位置にいることくらいは自覚してほしいものだ。「国民の政権選択の権利」なるものをうんぬんするのはやめてほしい。

太田氏は「法律案ごとに議論する」・「考えの似たものがそれぞれの政党を作る」という原点を強調していた。結局これが原点だと僕も思う。
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