大統領がトランプさんになってけっこうびっくりした。それはともかく。 アメリカファーストを掲げ、アメリカ国民の利益を第一に考えて行動することを宣言している。 これについて「涙が出るほど感動した」という意見にも触れる。
Because today we are not merely transferring power from one Administration to another, or from one party to another – but we are transferring power from Washington, D.C. and giving it back to you, the American People.
という演説に対し、この反応もわからないでもない。一見国民主権を高らかに宣言しているから。だが、この人は本当にアメリカ国民をすべて国民だと思っているかどうか、という点で僕は疑問に思っている。トランプ氏が国民と認める勢力のみを国民だと認め、そこに主権を認めるという趣旨ではないかとの疑念がある。非常識なことなのだが、こういうオチもトランプ大統領についてはありうる結末なのではないかと思う。
また、オリバー・ストーンさんも、朝日新聞のインタビューに答え、「トランプ大統領、悪くない」と答えている。特に、
We will seek friendship and goodwill with the nations of the world – but we do so with the understanding that it is the right of all nations to put their own interests first.
We do not seek to impose our way of life on anyone, but rather to let it shine as an example for everyone to follow.
という部分には共感を示している。言葉通りにとらえる限り、僕も共感できる内容だ。これまでアメリカはさまざまな世界の紛争に介してきた。これをやめ、民族自決の原則を宣言したかのようにも見えるからだ。歓迎したいと思う。だが、よしりんが述べている以下の懸念も共有する。
ただし、一点、オリバーが指摘していないことがある。
トランプはエルサレムを首都と認めてアメリカ大使館を移すという情報がある。
これをやったら、また中東情勢が悪化して、これに日本が巻き込まれる恐れがある。
この懸念はかなりわかる気がする。実態は、各国かってにしろ。だが米国も勝手にする。米国の好き勝手な基準で介入する。という宣言なのではないか。という疑念がぬぐえないのだ。
トランプ氏は、民族自決をかかげた国民主権主義者なのか? 深刻な疑念を僕は持っている。
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